株式会社ローズ～人と花と住まいのコーディネーター～｜ブログ

　老朽化した神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えと、高層ビルの建設が予定されている明治神宮外苑の再開発をめぐり、地元住民などから批判の声が上がっています。今回の再開発については、音楽家の坂本龍一さんや作家の村上春樹さんも反対意見を表明していることから、世間の注目が集まっています。
　公共施設の大規再開発は、地元への丁寧な説明と情報開示が必須ですが、今回はそれが不足していたことは否めません。論点のひとつとなっているのが伐採される樹木の本数です。計画では有名なイチョウ並木はそのまま残し、伐採は743本という事でしたが、これは低木を含んでいませんでした。実際には3000本に及ぶ樹木が伐採される事がわかり、両者の溝は深くなっています。
　建物の解体工事はすでにはじまっていますが、地元住民らは再開発事業の認可取消の訴訟を起こしており、今後の動向が気になるところです。

新緑の神宮外苑イチョウ並木

神宮外苑の静かな道